増患・集患施策実行事例② - 労務相談.COM(京都の社会保険労務士事務所 誰でも読める、誰でもわかる就業規則)

増患・集患施策実行事例②(健康教室とチラシ)

こちらの医院さんは、ごく一般的な内科さんです。

 

開業して2年、患者数は1日あたり15名程度の医院でした。

まだまだ患者さんが欲しい段階です。

 

まずは、カルテデータの分析からです。

 

増患・集患施策実行事例③で詳しくご紹介しますが、カルテデータの分析をされることをお勧めします。

それにより、ターゲットが明確になり、効果的な施策を打つことが可能になります。

 

こちらの医院さんの場合は、地域的な対応が必要なケースでした。

 

というのも、通常もっと来てくれても良いと思われる地域から、患者さんが来ていなかったのです。

それじゃあ健康教室を開きましょう!

開業して2年の医院ですから、来ていないということは知られていないということです。

 

単純にチラシを撒くのは、他の先生の手前なかなか難しい地域が多いでしょう。

 

もちろん、広告規制の問題もありますし、わかりやすく来てください的な広告は撒けません。

 

そこで、健康教室です。

 

健康教室の案内ならば、広告ではありません。

※広告と見なされる可能性もありますから、表記上の注意と、事前の保健所への確認は必須にはなります。

 

この医院の場合は、院外薬局でしたので、そちらのお名前をお借りすることができました。

形としては、薬局主催の健康教室に講師として先生に話をしていただくというスタイルでのチラシです。

 

前出のもっと来てくれそうなのに来てくれていない地域を中心に1,000枚のチラシをインターネット印刷の会社で印刷し、ポスティング会社を利用して直接ポストに投函してもらうという形で配布しました。

 

では、何人の人が集まってくれたでしょう。

成功事例だからさぞや多くの人が集まったのかと思いきや…。

参加者はたったの5人…。

結果は5人でした。

 

先生も不安になられていましたが、実は私の予測を上回る参加人数でした。

 

健康教室自体が目的ではないからです。

 

改めて考えてみてください。

このチラシの効果を…。

認知度アップと専門分野の周知

チラシに何が書かれているでしょう。

 

先生の名前、先生の写真、医院の名前、先生の専門分野。

しかも、多くの先生が心配する、金儲け主義の医者に見えるという心配もありません。

 

講師を依頼される先生で、地域の健康増進に積極的だというプラスイメージまで付くのです。

 

結果は繁忙期になって出ました。

 

増えたカルテ枚数にすれば30枚ほどでしたが、過去、来院がなかった地域からそれだけの患者さんが来てくれたのです。

 

しかも、その多くが専門分野にも不安を持った患者さんで、持病の通院先を変更してくれた患者さんもいました。

 

コスト面はひと冬だけで十分に取り返せました。

 

もちろん、効果が出やすい地域を狙って、チラシにも効果を高くする仕掛けも盛り込み、印刷と配布のコストも最低限に抑えましたが、私がかかわらずにやったとしても、ほとんどの医院で効果があるはずです。

 

検討してみてはいかがでしょう。

トップに戻る パソコン版で表示