医療機関、スタッフ数が常時3名、総勢10名未満で診療を行っているところでは、全員が集まって何かを話す機会は、通常ありません。
中には、同じ医療機関で働いているにも関わらず、顔を合わせたことがない人なんかもいるでしょう。
組織というのは、目的・目標が同じであるはずです。
いろんな方向を向いている人がいたとしたら、そのベクトルは打ち消しあい、結局前へ進んでいない、あるいは、どちらの方向が前なのかすらわからないこともあるかもしれません。
始業前に集まって、先生が毎回熱弁をふるい、先生の思いを伝え続けることができれば、スタッフ間でのベクトル統一は可能かもしれませんが、なかなかそうはいきません。
そして、その思いは、場合によっては押しつけにもなりかねないのです。
だからこそ、私は、『スタッフに教えてもらう』というスタンスのミーティングをお勧めしています。
皆さんに、先生が行きたい方向へ進んでいくためにどうしていけば良いかを教えてもらう機会を作るのです。
そうすることで、スタッフは自分でベクトルを認識し、自分で進む手段を考えてくれます。
本当に『教えてもらう』のではなく、受動的ではなく能動的に関わってもらうための機会を作るのです。
本当に『教えてもらう』わけではないので、ダメ出しはしないでくださいね。
目的は能動的に関わってもらうことですから。
自分からゴミを拾ってもらうためですから。
コメントをお書きください