立派な制度に憧れていませんか?
賃金・評価制度の作成が目的になっていませんか?
そもそも、賃金・評価制度作成の本来の目的は何でしょう?
公正な評価によって社員・従業員のモチベーションを上げる、維持することでしょう。
さらには、そうすることによって、組織力を高め、組織の理念を実現していくことが本来の目的です。
手段が目的化しているところが多数あります。
ここを明確にしておくことが重要です。
頑張っている人と頑張っていない人、成果の出ている人と成果の出ていない人に差をつけるための制度ではありません。
全員が頑張れて、成果を出せるように働きかけることができる賃金・評価制度こそが最高なのです。
つまり、複雑で社員・従業員が理解できないような制度ではダメだという前回書いた内容につながるわけです。
私は、どのタイプの賃金制度がベストだという考えは持っていません。
それぞれの社風、業務内容、経営者の考えなどによって、ベターな選択肢は変わってきます。
実は、そもそも、全員に公正な賃金・評価制度なんて存在しないとも思っています。
しかし、個々の社員・従業員が最大限能力を発揮することを援助できる賃金・評価制度は存在すると考えています。
個々が頑張って何とかなる時代は終わりました。
人は、馬のように人参をぶら下げても走りません。
※例えです。馬も賢いですから走らないかな?
賃金・評価制度の作成・導入をお考えの経営者のみなさん。
どれにしようかと考える前に、何を最終目的とするかを考えてみてください。
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