一般的な疾病での来院は自院を選んでもらえるかというところでの勝負になります。
いずれかの医療機関にかかる理由ははっきり存在しているわけですから。
立地やどれだけ認知されているか、評判などが勝敗を分けます。
では、疾病ではない部分、予防的な内容になると、少し違ってきます。
自分が差し迫って必要になっていないもの、あるいは必要だと気づいていないものを販売するわけです。
直接的に、“冷麺始めました”的な貼り紙をしたとしても、反応があるはずもありません。
なぜなら、そもそも、必要だと気づいていないわけですから。
冷麺なら、毎年必要にされているもので、思い出させるためには直接的な貼り紙で十分ですが、“ガン検診を受けましょう”“禁煙をサポートします”といった直接的なものでは、なかなか実行に移してもらえないわけです。
商品を並べておくだけでは買ってもらえません。
商品の必要性、商品の価値を訴えてこそ、行動に移してもらえるのです。
待ち時間対策をして、予約診療をして、患者満足の視点から、待ち時間は全体的には短くなっている傾向にあります。
また、こうした付加的な医療サービスを積極的におこないたい医療機関でしたら、そう待ち時間は長くないかもしれません。
でも、5分や10分はありますよね。
その時に、目を通してもらえる、需要を喚起するもの、必要性を訴えるもの、具体的なイメージがわくものがあれば、診察時の声かけ営業も実りやすいはずです。
そもそも、必要性を訴えられるようなサービスでなければ、商業的要素が前に出てしまって患者さんも反応してくれないものです。
患者さんのことを思うがゆえに声掛け営業していけるような、そのサービスの必要性、あらためて先生の中でも整理する機会になるはずです。
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