コーチングにおける考え方のひとつですが、私が忘れないようにしようと心がけていることがあります。
『人は常に最善を尽くしている。』
社員や部下を見ていると、こいつはダメだとか思ってしまうことが多々あるかと思います。
最善を尽くしているとは思えないことも多々あると思います。
では、逆の質問を投げかけてみましょう。
『ダメ人間扱いされたいと思っている人がいると思いますか?』
たぶんいないのではないでしょうか?
人間だれしもが持つ承認欲求。
悪く思われようとしている人など、限りなく0に近いはずです。
会社や経営者、雇用主に恨みを持っていて、社員として働くことによって、その恨みを果たそうと思っているようなダークで深い恨みでもない限り、普通は『良く思われたい』と思っていて、その行動結果が、現状なのです。
もちろん、結果が伴っていないから、そのやり方もまずいと思っているから、果ては考え方がまずいと思っているから、『こいつはダメだ!』と思ってしまうわけでしょう。
でも、彼なりに自分の能力、考え方の範囲で、精一杯頑張っての結果です。
そうは思えないかもしれません。もちろん怠け心やさぼりなんかもあっての話でしょう。でも、その怠け心も彼の持っているものです。
言いたかったのは、ダメ人間なんていないということです。
結果が伴わなかったり、やり方が間違っていたり、やり方を知らなかったり、考え方が間違っていたり、考え方を知らなかったり…。
だから、人を憎まず罪を憎んでください。
人格を否定せず、行動を指摘してください。
人格を否定すれば、必ず相手は守りに入って、聞く耳を閉ざします。
行動を指摘すれば、第3者的に自身の行動を見て判断します。
良く言われていることですが、実行は確かに難しい。
自身への戒めを兼ねて、当たり前のことを書いてみました。
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