こういう立場でお仕事をしていますと、経営者(院長先生)はもちろん、スタッフからの相談も受けることになります。
多くは、院長への不満、さらには経営方針への不満だったりします。
※直接的ではありませんが、実質的にはそうだったりします。
なんてことだと思われるかもしれませんが、これはある意味、喜ばしいことだったりします。
もちろん、単純な不満もありますが、組織のことを本気で考えた不満も少なくありません。
いろんな経営者(院長先生)がいらっしゃいますので、私として、スタッフさんの言うことのほうが最もだと思うこともあります。
えてして、そんなケースでは、経営者(院長先生)ではなく、そのスタッフに他のスタッフがなびいていたりします。
そんな時にお話しするのが次の3点です。
・例えあなたが正しかったとしても、方針を決定するのは経営者であり、その責任を取るのは経営者なのだから、この組織に属する以上はそれに従うべき。
・例えあなたが正しいことを言っていたとしても、経営者が進みたい方向と逆に向かって走っているなら、あなたは邪魔者でしかない。
・他人を変えることは困難。もし、本当にこの組織を変えたいと思うのなら、真っ向から反対に走らないで、一旦同じ方向に一緒に走って、信頼を得て少しずつ影響を与えていくことしかできない。
話すときは、
『事業失敗して借金抱えて自己破産するのは先生なんだから』
『自分があっち行きたいと思ってるのに、反対に向かって走っていく人の言うことを聞く気になれますか?』
といった感じでお話するわけです。
そうした問題意識を持ってくれている人ですから、多くの場合は理解してくれます。
本当に組織を変えようと取り組む人。
組織を変えようとすることをあきらめる人。
当然、いろいろな反応があります。
本当は、経営者(院長先生)が、いろんな人の話を聞きいれて、より良い方向へ進んでいくのがベストです。
第3者的に、経営者(院長先生)がまずい方向へ進んでいると思えば、気づきを与えられそうなモノ・コトを提供したりはしますが、意見したとしてもやっぱり経営者自身が変わろうとしなければ変わることはありません。
決定権は経営者(院長先生)であり、責任をとるのも経営者(院長先生)です。
それは不変のこと。
でも、こうしたスタッフ、本当は大事にしたいです。
大事にするためには…。
お互いに歩み寄れる話の仕方が大切です。
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