職種柄、組織内の人間関係やお互いの不満の相談を受けることが多いです。
人間は弱い生き物で、ちょっと気を緩めると他人への不満を口にします。
そしてそれを他者と共有しようとします。
共感を得て、自身の考え方に正当性を見出し、満足を得ます。
私もうっかりやってしまうことが多々あります。
でも、この行程…。
何の改善も行われていないんです。
この行程では、変わるはずもありません。
なぜなら、批判をしているだけで、それが伝わっていないからです。
変えて欲しいなら、伝える必要があります。
伝えて変わるかどうかは別問題です。
他人を変えるのは困難。
他人は変えられない。
今日のテーマになっている考え方です。
本人が変わろうと思わなければ変わらない。
後は、そのために何ができるのか?
ひとつは前出のように伝えていくことが大事です。
Iメッセージです。
『私は○○だと思う。』
相手の意見を尊重した上の言葉です。
もうひとつは自身が、相手が変わろうと思う動機になるような存在を目指すこと。
はかりしれなく遠いことかもしれませんが、他人に影響を与えることを簡単にやろうと思うこと自体傲慢な話です。
それを実現するには、相応の頑張りがあってこそです。
同意を得て、正当性を感じて満足するという話ですが、実際には意味のないことです。他の誰かがどう思っているかではないわけですものね。
他者の全ての行動には、レベルの違いこそあれ、その本人にとってのプラスの意図があります。
すっとしたい、逃げたい、かしこく思われたい。
そんなものから、世の中の役に立ちたいといったものまで。
悪気はない。
そうなんです。
恨まれたりしないかぎり、悪気はないんです。
今でも、悪い河原がブツブツと不満を言っているのを聞いて、反省することも多いです。
まだまだ修行が足りませんね…。
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