先日、とある医療機関から看護師の派遣について、契約書をかわすことになったので、一度中身を見て欲しいとの依頼がありました。
ん…?
看護師の派遣?
あれ、ダメじゃなかったっけ?
知らないうちに法律改正されてたっけ?
チャカチャカとインターネットで検索。
やはり、法律は変わっていない様子…。
紹介予定派遣、社会福祉施設、休業の代替要員。
この3つしか許されていません。
しかし、インターネット上の派遣会社のホームページを見ると、どう見ても、医師や看護師の派遣は認められているような表記にしか見えません。
あまりに認められているように、堂々と書かれているので、未だに、このブログを打ちながら、『あれ、実は法律改正されてて、自分だけ取り残されているのだったらどうしよう。ま、その場合はお詫びのブログでも上げるか…。』などと考えてしまうほど、普通に記載されています。
過去、看護師の派遣ということでよく見かけたのは、以下の3つのケースです。
(1)法律無視
少し怪しげな会社が法律無視でやっているケース。
(2)紹介予定派遣の繰り返し
最長6ヶ月にも関わらず、一旦契約解除後、再び契約を結んでいるケース。
(3)1日単位の雇用を人材紹介
1日単位の雇用契約をしてくれる人を、人材紹介と言う形で連れて来てくれるケース。
(1)は問題外、(2)も同じ人を再度派遣したり、当初から直接雇入れる意思がなければクロに近いでしょう。
(3)は同じ人ならクロに近いですが、来る人を派遣先(人材紹介を受ける側)が指定できない形で、いろんな人が来るような形態ならば、かなりシロに近づくことになります。
(3)の場合は、人材紹介ですから直接雇用になります。ただ、いろんな人が来るような状態ならば、そもそも継続した雇用ではありませんから、辞めさせるとか、有給休暇とか、そういった概念ではないところでの契約になりますから、メリットはあるのだと思います。
正直、うまく考えられたシステムだなぁと感心しておりました。
さて、(1)(2)のケースだと、やはり、見てしまうと対応に苦慮します。
当然法律の内容をご説明して、契約解除へと導くわけです。
業界的に、派遣切り・派遣村と、悪者になってしまい、かなりしんどい状況が続いているようです。
今回の派遣法の改正も登録型の制限など雲行きが怪しい模様。
ただ、トラブルにつながらなければ問題がないというスタンスで、(1)(2)のような形で、当たり前にお仕事をされてしまわれると、立場的に少々困ったりしますね…。
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