【質問】
事務上の問題から、賃金の締め切り、支払日を変更したいのですが、注意点はありますか?
【回答】
労働者が不利益を被る可能性がなければ、問題ありません。
ポイントは、『変更前にもらえるはずだった日に、もらえるはずだった額以上の給与が支払われる。』ということが守られるかどうかというところです。
守られない場合は、事前通知の上、一定期間の余裕を持って対応していきましょう。
【解説】
①支払日を早める。
通常は不利益にはならない。
②支払日を遅らせる。
住宅ローン等の支払日によっては、資金繰りがショートしかねない。
③〆日を早める。
通常もらえる額より、少なくなる月が発生するはずです。
④〆日を遅らせる。
通常は不利益にはならない。
とにかく、会社の都合で、労働者の生活が不利益になったは問題です。
そうしたことが起きないように、対応しましょう。
③のケースでは、多くの場合、勤退管理上の〆日だけを変更して、最終の給与で調整するような形を取ります。
②のケースでは、まずは変更内容とその影響をはっきりさせて、その上で、一定期間、労働者が準備対応できる期間を用意するようにします。
結構乱暴にされるケースもあるようですが、住宅ローンの支払いが滞ることで、ローンのとりやめにつながったりすれば、責任の取りようもなくなります。
注意してくださいね。
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