【質問】
採用面接の際に聞いてはいけないことがあると聞いたのですが、具体的にどういったことですか?
【回答】
本籍や住居、家族、資産、思想・信条や宗教、性別特有の質問、不当な採否判断につながる可能性のある事項などが聞いてはいけないこととされています。
具体的な質問事項として例示されているもので、いつも質問していることで、唖然としてしまうようなことも入っています。
これら全ての質問をしないようにするかどうかは個々の判断にお任せしますが、知らずにするのか、知っておいてあえてするのかは大違いです。
【解説】
『○○町の△△はどのへんですか。』
普通につかみとして話をしてしまいますよね…。
『あなたの家庭はどんな雰囲気ですか。』
悪意なく、人柄を知りたくて聞いてしまいます…。
『尊敬する人物を言ってください。』
『あなたは、自分の生き方についてどう考えていますか。』
『将来、どんな人になりたいと思いますか。』
『あなたは、どんな本を愛読していますか。』
重要な質問ですよね…。
『結婚・出産の予定はありますか。』
聞いてはいけないことはわかってますが、聞いてしまいます…。
で、聞いたら、即時どうなのかというところで言えば、セクシャルハラスメントであったり、パワーハラスメントであったりと同じところかなぁと思っています。
相手に不快感を与えること自体が問題です。
私は、労使間トラブルを防ぐために最も重要かつ効果的なのは、採用面接の場でのコミュニケーションだと思っています。
義務と権利を明確に説明してあげて、相互の思い違いがないことを納得がいくまで話し合った上で、採用→入社という流れができていれば、ほとんどの労使トラブルが、そもそも発生しないのです。
正当な目的ではなく、出身地や居住地のことを聞けば、当然相手にもそのことが伝わり、不快感を与えるはずです。
出産・育児休業を取得されると、実質上、まわらなくなってしまう中小企業であれば、その後100%トラブルにつながるであろう人を採用するよりも、そうでない人を採用するほうが、絶対に労使双方のハッピーを生みます。
ダメな質問はダメな質問と認識しておいた上で、それでも聞く本質的な正当な理由を説明した上で、回答を強制せずに聞けば、応募者も不快に思わず、答えてくれます。
あら、今日も関係機関からは怒られそうなブログになってしまいましたね…。
ということで、正しい情報は、こちら大阪労働局のHPをどうぞ。
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