【質問】
雇入れ関係の助成金で現実的なものがあれば教えてください。
【回答】
①試行雇用奨励金
②若年者正規雇用化特別奨励金
③3年以内既卒者トライアル雇用奨励金
④3年以内既卒者(新卒扱い)採用拡大奨励金
⑤特定求職者雇用開発助成金
あたりでしょうか…。④は難しいかな?
①②③は求人票への仕込みだけの問題です。
⑤は、応募者の対象が限られますが、条件にはまれば制約は少ないです。
では、簡単にそれぞれの助成金を説明しておきます。
【解説】
①試行雇用奨励金(トライアル雇用制度)
求人票を、『トライアル併用(専用)求人』としておくことだけが、下準備になります。
あとは、『3ヶ月のお試し雇用で良いので応募したい』とハローワーク経由で、制度利用で応募してきた人がいて、その人を採用すれば、それで即時適用されます。
1ヶ月4万円×3ヶ月=120,000円
『3ヶ月のお試し雇用で良いので応募したい』の意味ですが、
当初の3ヶ月を、雇用契約期間を明確に定めた、試用期間よりさらにハードルの高い、トライアル雇用期間として定義付け、その期間が終わった後に、本採用するかどうかを決定することになります…。
②若年者等正規雇用化特別奨励金
定職についてない、40歳未満の方を正規雇用して、6ヶ月経った後に500,000円。
さらにそこから1年経った後に250,000円、また1年経った後に250,000円が支給されます。
①の試行雇用奨励金と続けて利用することが可能です。
なお、これも求人票に『若年者等正規雇用化特別奨励金併用(専用)求人』としておくこと、応募者がハローワーク経由で応募してくることが条件です。
正規雇用の要件は、月給制ではなく、『雇用期間の定めがなく、他の正社員的な人と同じ程度の週所定労働時間数であること』となっています。
条件は少ないですが、申請までの期間が長いことが欠点でしょうか?
もらいきるまでに2年6ヶ月、トライアルと併用すると、2年9ヶ月かかることになります。
③3年以内既卒者トライアル雇用奨励金
学校卒業後3年以内の方に限定した、『①試行雇用奨励金→②正規雇用化特別奨励金』というイメージの奨励金です。
トライアル期間は月100,000円。
正規雇用後、3ヶ月経過後に500,000円が給付されます。
金額が多かったり、申請時期が早いのは、若年者という括りよりも、3年以内既卒者という括りのほうが、就職困難者が多いという判断に基づくものだと思われます。
これも、求人票で、併用(専用)をうたっておく必要があります。
④3年以内既卒者(新卒扱い)採用拡大奨励金
②の若年者等正規雇用化特別奨励金を3年以内の既卒者に限定して、初回(6ヶ月後)に100万円を一気に払ってしまおうという制度になります。
普通に考えれば、リスクを考えて③3年以内既卒者トライアル雇用奨励金を選択することになりそうですが、金の卵を見つけたときのために、これもまた、念のため求人票で併用をうたっておこうかという程度の内容です。
⑤特定求職者雇用開発助成金
事前準備は不要です。
条件に合う方(高年齢者(60歳~65歳)、母子家庭の母、障害者等)が、ハローワーク経由で応募してきて、採用すれば自動的に給付の対象になります。
よくある、高年齢者・母子家庭の母であれば、45万円×2回の90万円になります。
【まとめ】
①②③④は、準備をしていなけえれば、対象になりません。
せっかくであれば、特に①②③については、求人票に記載しておきましょう。
それぞれの助成金の詳しい内容は、まとめてここからどうぞ。
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