【質問】
試用期間が終わります。迷っていて決めきれません。延長しても良いものでしょうか?
【回答】
試用期間の延長は法律上の規制はありません。
いたずらに延長することは、問題になる可能性がありますが、本来不採用となるものを、試用期間の延長により可能性を持たせる分には、さしつかえないでしょう。
【解説】
法的には、試用期間については、規制的な法律がありません。
最長期間の取り決めもありません。
解雇に関して、ある一定の規制がかけられる以上、試用期間にある程度の自由がないと、怖くて採用ができなくなります。
私は、解雇のトラブルのいくらかを、試用期間を充実させることで、回避できるという主張をしています。
試用期間について、これを超えれば、この人の人生を抱えていくんだという覚悟をもって挑んでいるケースはほとんどないでしょう。
なんとなく、指導を任せて、問題なさそうかを確認する程度でしょうか?
あるいは、試用期間だという認識を持たずにさらっと過ごしているケースも多いのではないでしょうか?
話を戻して、そんな重要な期間である試用期間。
本採用すなわち、その人の人生を抱えるのかどうかという判断の際に、迷うことだってあるはずです。
重い覚悟であればあるほど、残念ながら本採用は避けようという考えに至ることもあるでしょう。
その本採用を避けるという状況を、もし、試用期間の延長によって避けることができるなら、法律の趣旨からも認められて良いはずです。
もちろん、経営者側の勝手な都合で延長するとなると、それは問題になるでしょう。
ですが、今回の質問のような状況と考えれば、救済措置として問題ありません。
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