【質問】
『スタッフの働きぶりですが、注意しても、一切改善が見られません。どうすれば改善してもらえるのでしょう?』
【回答】
行動を改善させるには
①安全を脅かし、恐怖を与える。
②本人が改善しようと思う。
のいずれかしかありません。
継続して、変わってもらおうと思えば、②の手段を取る必要があります。
【解説】
①の場合、恐怖がなくなった途端、行動改善はなくなります。
恐怖政治は、行っている間しか効果がなく、継続しなくてはなりません。
しかも、そもそものところ、恐怖からの動きでは、最低限の動きしかできないというのが一般的な見方です。
また、場合によっては、恐怖を与え過ぎると、注意指導の呼びかけの段階で心の耳をふさいでしまって、相手の思考が停止しているケースがあります。
②の場合は、そう思わせるまでの行程が大変です。
こちらの話を受け入れてもらうわけですから、かなりの信頼関係が必要です。
聞いてもらうために、恐怖感を与えないようにする必要もあります。
相手にこちらの意向の通りにしたいということが伝わった時点で、相手は守りに入り、守りに入られると、こちらの話に対して耳をふさいでしまいます。
罪を憎んで人を憎まず。
人でなく行動を注意する。
こうした基本に忠実に、落ち着いて対応していく必要があります。
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