【質問】
就業規則を作成するタイミングは何時が良いのでしょう?
【回答】
一番良いのは、最初の従業員を雇用する前です。
すでに、従業員を雇用している場合は、今すぐです。
さらにきっかけとしては、従業員とのトラブルや相談事、決めないといけないことが出てきた場合です。
【回答】
あるひとつの処遇があったとします。
それが労働者にとって、あまり好ましくないことである場合…。
①事前に聞いていて理解して同意している。
この場合は、労働者は不満に感じません。
②全く聞いていない。あるいは逆の期待を持っている。
この場合は、労働者は不満に感じますし、裏切られたという感情すら覚えることになります。
つまり、処遇や条件自体も不満につながる可能性はありますが、それ以前に、そうした内容を事前に聞いていたか、納得していたかという点が、大きく影響することになります。
ですから、最初の従業員を採用する前がベストなのです。
誰も、労働条件が不明確なまま働くことにならないからです。
また、従業員を採用する前に作成しておくメリットがもう一つあります。
それは、意見書をお願いしやすいことです。
社会通念上問題ない内容であれば、会社が勝手に作って良い就業規則ですが、従業員代表の意見を聞かなければなりません。
この際、場合によっては、いろいろと意見されるケースが、最近増えています。
これも、採用する前に作成して、採用前に見せて説明しておいて採用すれば、意見も何も同意をしている状態ですから、自然に導入できるわけです。
入ってくる従業員も、これがここのルールなんだなと自然に受け入れることが可能なわけです。
すでに採用済みのところで言えば、現状として、就業規則が必要となるようなケースが生じれば、どうされているでしょう?
その場しのぎのその場対応をされているのではないでしょうか?
その対応が、意図しないかたちで結果的にルール化されてしまうことが多々あります。場合によっては、その都度ルールが違って、労働者にとって都合の良い事例ばかりを並べて、あの人はこんなことをしてもらっていたなどと主張されるケースもあります。
そのように意図しない内容のルールができるよりも、経営者の意図を反映させた就業規則を作っておいて、それに基づいて処遇を決定するほうが、どれほどわかりやすく楽になるでしょう?
もし、就業規則はまだ要らないと思っていらっしゃる場合は、逆に是非今すぐ作成されることをお勧めします。
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