事務所として、お医者さんの新規開業のお手伝いをすることが多くあります。
新規開業時は、決めないといけないことが山のようにあって大忙しです。
今後の経営における重要なことを一気に短期間で決めていく必要があります。
そんな中、重要な事項である採用についても、おざなりになってしまいがちです。
面接というのは、雇う側にとって選考の場であるとともに、応募する側にとっても選別の場です。
面接の段階では、労使関係も存在しません。
雇用機会均等法などで一部の法規制は受けますが、採用するも自由、落とすも自由、応じるも自由、断るも自由です。
この段階で、雇う側としての本音を伝えておくことがいかに大事なのかということが案外わかられていません。
身だしなみなどはその最たるもので、面接時はおとなしい格好をしてきても、実際に勤務するときには豹変しているケースもあります。
面接の段階で、『普段も今日みたいな感じですか?爪や髪など、ご老人を相手にする仕事なので、おとなしいみだしなみでないと困るのですが、大丈夫ですか?』と確認しておけば、過度なみだしなみについては、注意指導することもできます。
労働条件についても、定額残業代や有給休暇の計画付与など、労働者にとって好ましくないとされていることは、面接段階で伝えておくことが非常に大切です。
•聞いていたこと
•聞いていなかったこと
この二つの差は大きいです。
納得と不満。
しぶしぶの納得だったかもしれませんが、不満にならないだけでも大きすぎる違いです。
こうしたことに限らず、採用時に気をつけることで、防ぐことができる、あるいは人間関係をよくすることができる手段は多数あります。
たかが採用、されど採用。
辞めさせることを悩む前に、辞めさせなくて良い人を採用したいですよね。
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