【質問】
辞められると困る社員が、たびたび辞めると言ってきます。条件を良くしたり、言い分を聞いたりしながら引き止めていますが、どこまで要求されるか不安です。どうすれば良いでしょう?』
【回答】
①辞められると困りますか?困りますが、何とかなるのではありませんか?
②本当に辞める気があるのでしょうか?引き止められるのがわかってるのではありませんか?
【解説】
辞められると、業務が止まってしまう。
辞められると、業務が滞る。
辞められると、あの業務は誰もできない。
ただ、結構何とでもなるものです。
もちろん、多少の不都合はあるでしょうが、なんとかなるものです。
それよりも、そうした変に力を持った社員がいることのほうが問題です。
組織の中で一番権力を持っているのがその社員ということにでもなれば、それこそ問題です。
他の社員をも巻き込んだ大量退職をほのめかしたりしてくるとさらにやっかいです。
毅然とした態度で接することが大切です。
辞めて欲しくない社員を持つことは、とてもすばらしいことです。
しかし、辞められると困る社員を持つことは、あまり好ましくありません。
実際、辞めるとは言ってきていても、自分で自分が辞めるのを経営者が恐れていると思っているので、引き止められると確信して言ってきています。
もちろん、毅然とした態度で接することで、実際に退職することになるかもしれません。
しかし、先ほども説明したとおり、多少の不都合はあっても何とかなるものです。
ずっと、そうした脅しにおびえていることとどちらが良い状態なんでしょう?
ただ…。
前述の通り、辞められると困る社員を持つこと自体、あまり好ましくないわけです。
・一人しかできない業務を作らない。
・仕事を抱え込むことを良しとしない。
上記の2点が大切になります。
・誰にもできない業務をしている。
・多くの仕事を1人でこなしている。
言い換えれば、上記のような良い社員ということになってしまいます。
しかし、上記の2つを兼ね備えた社員というのは、自身の存在価値を高めるために、他者へ業務をゆずらないという傾向があります。
新人を多く辞めさせるタイプです。
もちろん、管理上、承認の意味合いで、存在を認めてあげることはなにより重要ですが、自分がいなくても何とでもなるという環境にしておくことは、異常な権利主張を抑えるためには有効となります。
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