経営者としては、人件費という費用について、できれば抑えたいのが本音です。
抑えた分だけ利益になるわけですから。
ただ、単純に抑えたいということではなく、『無駄な人件費』を抑えたいというのが真意です。
頑張ってくれる、利益に貢献してくれるのであれば、これ以上ない効率的な投資になるわけです。
で、今日のテーマ、適正な人員数ですが、医療機関、いわゆるクリニックでよく質問を受けます。
『うちぐらいの規模だと何人ぐらい雇うのが一般的ですか?』という感じの質問です。
もちろん、診療科目にもよります。一般的な話だと業種や職種ですね。
しかし、一番多く関係するのが、患者数です。これまた一般的な話だと業務量ということになります。
繁忙期と通常期の差が激しければ、どちらに照準を合わせるのかというところも大きなポイントになります。
繁忙期に合わせれば、残業が異常に多くなったりすることはありませんが、通常期に人がだぶつくことになります。
通常期に合わせれば、繁忙期にスタッフや社員に過剰な労働を課すことになってしまいます。
どちらが正しいか?
それに明確な答えはないと思います。
しかし、過剰な負荷をかけることはできれば避けたいですよね。
そう考えると、通常期にだぶつく人に何をしてもらえるのかを考えていくことが、最も建設的な考えということになるでしょう。
昨日もそんな話をしていて、いかにして余裕ができたスタッフに、その場のやらないと行けない仕事だけではなく、将来のためにやっておくべき仕事に手をつけてもらえるかというテーマになっていました。
そもそも、社員やスタッフと経営者では、リスクも違えばリターンも違う、意識は全く違います。
経営者目線では当たり前のことも社員やスタッフには、なかなかできないことだったりするものです。
社員やスタッフはさぼろうという意図ではなくても、できれば仕事は最小限で抑えたいと思っているケースが多く…。
そんな中、いろんなことをやってもらおうと思えば、その動機付けが最も重要になってきます。
給与面なのか、承認欲求なのか、経営参画の面白さなのか、個々の環境や性格も考えて対処する必要がありますね。
ちなみに、ごく一般的な診療所やクリニックでは、1日30名〜50名の患者さんだと、先生を除いて、午前中3名午後2名体制が多くとられています。
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