このページをご覧いただいているということは、増患・集患に関心をお持ちだと思います。
現在・将来の患者数に不安や不満をお持ちなのだと思います。
そんな先生へのメッセージです。
『増患・集患施策を実行できさえすれば、今なら、必ず成果が出ます。』
その理由は…。
ほとんどの先生は、患者数に関する不安や不満をお持ちです。
インタビューをさせていただく機会が多いのですが、先生方の回答の多くが以下のようなものです。
①積極的に患者さんを集めるということに抵抗を感じる。
※金儲けに走っているという印象・医療を商売的に考えることへの違和感。
②いろいろ考えるが、忙しくて実行できない。
※慣れない作業への抵抗感、時間的な問題。
③つぶれてしまうような状況ではない。
※繁忙期が来れば不要かなと思ってしまう、食べられないわけではない。
④何か始めても継続できない。
※経営者は孤独、やらなくても誰もとがめないし、周りもしていない。
今なら、その増患・集患施策が、とびきり上手なやり方でなくとも、成果は出ます。
いかにも増患・集患という施策でなくても、効果が出ます。
しかし、どの医院、どの先生もが、様々な増患・集患施策を実行してくるようになれば、その増患・集患施策の質が問われるようになります。
そう、現代の歯科業界がそんな状況でしょう。
※今や、簡単に実行できる増患・集患施策では効果がなくなり、意識がとてつもなく高いスタッフを育成してサービス業に徹底するという非常に困難な施策が一般的になってきています。
だからこそ、今なら、“やったもの勝ち”なのです。
“やったもの勝ち”だということがわかっていても、なかなか実行できないのが増患・集患施策です。
先ほどご紹介した先生方の回答をひとつひとつ潰していきます。
※そんな必要はない。具体的な増患・集患施策実行事例が知りたいという先生は
2010年
6月
10日
木
医療機関の広告宣伝というと、医療法において広告規制があることから、その手法、内容が限られてきます。
そんな中、タウンページだったり、駅看板だったり、ホームページだったり、地図だったり…。
費用対効果として適正なのか、よくわからないままに継続されているケースが多いでしょう。
今日は、医療機関の広告宣伝をそのステージ別に考えていくことにします。
【開院時】
初日からにぎわうような、好条件での開業は除いて、通常のケースですと、最も広告宣伝を積極的に行うべき時期です。
一番資金繰りが厳しい時期ではありますが、医療機械を一つ我慢してでも、費用対効果が少し悪いものでも、広告宣伝は多いにこしたことはありません。
なぜなら、どんなに良い先生で、どんなに良い設備で、どんなにきれいでも、開業したことを知ってもらわなければ、一度来院してくれなければ、その良さをわかってもらえません。
医療機関を探しているときなら別ですが、様々な情報が氾濫していることもあって、情報は素通りしていきます。それでも知ってもらわないといけないわけですから、少しでも露出が多いほうが良いわけです。
【その後】
患者さんが集まってきたら、診療圏のみなさんに自院の存在が認知されてきたら、今度は患者さんからの口コミが増患・集患のポイントになってきます。
つまり、認知度を上げるために行ってきた広告宣伝は、引き上げることも選択肢に入ってくるわけです。
もちろん、看板作製費や登録料など、初期にかけたコストがもったいないような気がしますが、十分に認知されれば、広告宣伝の目的は、認知からブランド力のアピールに変わってくるわけです。
患者さんというのは、微妙な生き物(失礼)で、待ち時間が長くなるので混んでいる医療機関も嫌がりますが、やはりガラガラの経営状況が良くなさそうな医療機関も信頼できなさそうで嫌がるものです。
ですから、自分の行っている医療機関が、目立つところにきれいな看板を出していたり、充実したホームページを持っていたりすると、関係ないのに誇らしげになったりするものです。
それがブランド力です。
【一度全ての広告宣伝物を確認してください。】
広告宣伝費をじっと眺めて、あるいは契約更新の書類を眺めて悩んでおられるような場合は、まずは、その広告宣伝物を一度見に行ってください。
そして、その効果について検証してみてください。
意外に見づらいものだったり、目立たなかったり…。
人通りが少なかったり、他院の中に埋もれていたり…。
認知度を上げるための広告宣伝は、認知度が上がりきれば、その費用対効果は落ちています。
新患さんが目に見えて少なくなってきたら、その広告宣伝は役割を終えているのです。
もちろん、必要な広告宣伝もありますから、全て不要とは言いませんが、そのステージにおいて、何が重要なのかというところを再認識した上で、見直しをしてみられてはいかがですか?
2010年
5月
27日
木
昨日は、増患コンサルティングでお付き合いさせていただいている医院さんとの打ち合わせでした。
昔ながらの古き良き医院で、増患施策の全てがなされていない医院さんです。
現状は右肩下がりで、ある意味順調に患者さんが減ってしまっています。
近隣のクリニックの親子承継による経営スタイルの変化。
近隣の大型商業施設の建設とそれに伴うクリニック開業。
ある種、当たり前に患者数が減っている状況です。
先生はいろんなことをやりたいと思っておられます。
増えなくても、この右肩下がりを止めたい。
そんな気持ちからお付き合いが始まった医院さんです。
こちらへ私が提案したのは、スタッフの意識改革。
とにかく、打つ手は山のようにありますが、高齢かつ承継者がいないので、
大きなコストをかけるのはリスクが伴います。
そうした背景もありますが、それ以上に、増患にはスタッフの協力が必須だからです。
例え、施策が成功して患者さんを呼ぶことができても、スタッフの対応が悪ければ、せっかく呼び込んだ患者さんも離れていきます。
場合によっては、ネガティブキャンペーンをしているとも言えるかもしれません。
ですから、スタッフを味方につけて、医院一丸となって患者さんを増やそうというムードを作りあげることが一番大切で、そうしておけば、実際に患者さんが増えてもスムーズに対応できる土壌が出来上がっていきます。
しかし、今回は先方の要望により後回しになりました。
現状で意識改革に取り組んでも効果が見込めないと…。
これも正解だと思います。
他人を変えることはできない。
できるのは自分で変わるきっかけを与えることだけです。
環境が整っていない今では、変わるきっかけを拒否しておしまいということにもなりかねないわけです。
で、今回行うのは…。
先生が変わろうとしていることを見せるということです。
そのためのいくつかの施策の実行、先生が先頭になって変わろうとされる姿を見てもらうことから始めます。
本来なら、あまりコンサルティングにならないお客様です。
何しろ、条件があまり良くありません。
でも…。
こういう雰囲気の医院さん。たくさんあります。
増患をあきらめた雰囲気のところが多いです。
そんな先生方の希望になるような事例にしたいです。
2010年
5月
17日
月
暖かくなってきました。
寒暖の差が激しい時期もそろそろ終わります。
ここのところは、風邪の患者さんも多く、一般内科は少し賑わっていたでしょうか?
耳鼻咽喉科も花粉症がそろそろ落ち着いて来たころでしょう。
皮膚科などはこれから繁忙期を迎える事と思います。
が、多くの診療科では少し落ち着く時期です。
日ごろ、いろいろと思っておられることがあると思います。
『あれをこうしたい!』
『ああすれば患者さんは便利じゃないかな?』
『雑誌が古くなってきているなぁ。』
『待合室のリニューアルをしたいなぁ。』
『繁忙期の待ち時間が長かったので、なんとかしてあげたい。』
『もっと認知度を上げたいなぁ。』
忙しい時には、いろいろと思うものですが、一段落すると、それもまた一段落してしまったりします。
今まで頑張ったから、ちょっと一休みしようか…。
至極、正当なやらない理由も存在します。
でも…。
今やらないと、忙しい時はできません。
毎年、同じサイクルを繰り返していませんか?
忙しい時期に見つけた改善点、改善案。
毎年、同じことがあがっていませんか?
費用対効果には差がありますが、ほとんどの増患・集患の取り組みは、実行することが一番大事です。
なぜなら、みなさん、実行されないので。
特に、毎年やろうと思っていることなら、やればかなりの結果が出るはずです。
是非、今年こそ実行に移しましょう。
今やらないと、また1年遅れてしまいます。
いや、もしかすると、今やらないと、また来年もやらないかもしれません。
これから、繁忙期まで半年弱。大きな施策、二つぐらい出来ると思いますよ。
2010年
4月
20日
火
先日、とあるクリニックから他の大きな施設での宣伝パネル設置のご相談。
結構な額の広告でした。
効果は、正直なところやってみないとわかりませんが、経験上はあまり費用対効果が悪そうな様子。(位置・パネル数・施設とクリニックの距離等より)
医療機関の広告の効果というのは、測定できるようで測定できないもの。
来院動機を聞いても、看板と答える方はほとんどいません。
何故なら、看板は常日頃の意識に訴えているもので、いざ行こうというときに効果を示すものではないからです。
駅看板を見て、近くにクリニックがあることを知っていたとしても、来院動機は『近いから』。どこでクリニックが近いということを知ったかは思い出してくれません。
もちろん、『どこでお知りになりましたか?』という質問に変えても良いですが、開院当初ならまだしも、しばらく経てば、わからなくなってしまいます。
効果測定がしづらいものですから、『自院に来そうな人が目にしやすい』という要件を徹底的に検証した上で、出すかどうかを検討する必要があります。
また、単に来院誘発だけではなく、ブランド力を示す効果もあります。ホームページなどと同様に、口コミのアシスト役も果たすわけです。看板の類の効果は十分にあると私は評価しています。
さて、本題。
看板を出すのはとても楽です。
業者に言えば、当たり障りのない看板を作成してくれて、指定する位置に貼りだしてくれます。
当然、他者が動くので、当たり前に費用がかかりますし、場所も借りますから費用がかかります。
その反面、先生が口コミ誘発のために、情報提供の院内報のようなものを作ったり、ブログを書いたりするのは、先生ご自身でされれば無料です。
どちらが増患・集患に効果があるかは、その中身にもよりますし、単純に優劣がつけられません。
そう、高い広告費をかければ患者さんが集まるのではなく、高い広告費をかければ楽なんです。
広告費は効果ではなく、楽さ・手軽さで決まるのです。
検討される際には、本当にその広告が費用に比して効果的か、同じ費用で何か他にもっと効果的な増患・集患施策がないかということを含めて再検討してみてください。
2010年
4月
19日
月
先週金曜日、テレビ東京のワールドビジネスサテライトさんからお電話がありました。
先方の番組構成の都合もあると思いますので、内容はともかく、取り上げるテーマに詳しそうだからということでした。
一通りお話して、カメラを入れた取材ということに話は進みましたが、あいにく場所と日程が合わず、またの機会にということになりました。
書籍も出していなければ、有名人でもない私に連絡があったのは、過去のブログ記事が検索にひっかかったからです。
もし、ブログを書いていなければ、彼らは、私がその分野について、一定の情報を有していることを知る由もなかったはずです。
私は、お客様を含め、身の回りの人にブログやtwitterを行うことを推奨しています。
その理由は、今日の題名が全てです。
どんなに実力や知識があったとしても、それをお知らせしていなければ、誰も見つけてくれません。
ぷらっとお店にやってきて、『○○買いに来たのですが、ありますか?』という問いかけに、『ありますよ』とお答えして奥から持ってくるようなスタイルの商売はもはや存在しません。
コンビニではありませんが、見えている商品が全てです。
わざわざお客様は聞いてはくれません。
自分が何に強くて、自分が何ができるのか。
何でもまずはインターネットで情報収集するこの時代、物品販売でない業種、店舗がない業種には、インターネットの世界が店舗なのです。
もちろん、立派な内容のホームページを作ることは大事でしょう。
しかし、ホームページなど、簡単に取り繕えてしまいます。
でも毎日更新のブログやtwitterというのは、継続していますから、簡単に取り繕うことはできません。
過去記事や過去のつぶやきを見ていけば、嘘や取り繕いかどうかはばれてしまいます。
特にtwitterは日常です。人間性も出てしまいます。
特別なブログ記事やつぶやきは必要ないと思います。
先生が真面目で患者さん想いであればあるほど、皆さんに有益な情報をお持ちであればあるほど、効果的に伝わっていきます。
(医業に限らずです。)
少なくとも、『あなたが何屋さん』であり、『何を売っているのか』、『得意分野が何なのか』を自然に伝えてくれるはずです。
ブログに何を書いたら良いのかわからない、何をつぶやけば良いのかわからない、こうした質問を良く受けます。
とりあえず、先生にとって、平凡な日常を綴ってください。つぶやいてください。
(ただし、誰かに迷惑をかけたり、傷つけたりしないようにだけ、気を遣ってくださいね。)
それが、一番嘘のない先生自身を、一番嘘のないあなた自身を、『あなたが何屋さんか』を伝えてくれるはずです。
ちなみに…。その点が、ドラマ『素直になれなくて』を見ていて悔しいと思ったことです。
実際にtwitterで嘘の自分を演じた上で、頻繁につぶやくことなどできないんですけどねぇ…。
2010年
4月
13日
火
先生のクリニックでは、何人のスタッフが働いていますか?
多過ぎたり、少な過ぎたりしていないですか?
と、言われてもわからないですよね。
アンケートを行ったところ、想像通り、スタッフ数は患者数に比例します。
患者さんへの応対が大変になって増員するという事なのだと思います。
今日の題名が、増患・集患と適正人員ということですが、一見関係ないように見えるかもしれません。
しかし、増患・集患を考える際に、実は大きなポイントになっているのです。
もちろん、患者さんを呼ぶ口コミの主たる対象は先生です。
しかし、思ったより、スタッフの影響も大きいのです。
あの人がいるから、あの人と楽しく話ができるから。
こんな理由で来てくれる患者さんもいらっしゃいます。
患者アンケートの来院理由でも多くの場合、上位に出てくることになります。
余裕なく、バタバタと忙しくしているスタッフさんは、なかなか患者さんのことまで気がまわりません。
そうなると、そうした口コミは起きなくなります。
と言って、余分に配置したからと言って、スタッフさんが、増患・集患を意識して、患者さんとコミュニケーションを取ってくれるかというと、それはまた別の話ですね。
また経営上のことを考えれば、スタッフは少人数で密度濃く働いてもらったほうが、人件費は抑えられるのです。
どっちにしたらええねん!
こんな声が聞こえてきそうですが、まとめると以下の通り。
(1)少し多い…困難だが効果が高い
スタッフに余裕がありますので、先生がコミュニケーションを取りきれない部分をお任せするなど、単なる受付事務の範囲を超えた活躍を期待できます。
しかし、何も言わなければさぼるのが人間です。
患者さんとコミュニケーションを深めること、信頼を得ることの喜びを体験させてあげながら、自分からそのように動いてくれるように教育していくことが必要です。
困難ではありますが、こうしたスタッフが育つと、先生が診れる患者数も増えることになり、待ち時間も減ります。しかし、コミュニケーションは充実しているというとても強い体制が出来上がります。
(2)少し少ない…あくまでも受付・事務の代行
余裕がないので、余分なことはできません。もしかすると、忙しさのあまり、笑顔も出ていないかもしれません。
こうなると、患者さんの評判は、先生のみが作ることになります。
高名な先生やとてもコミュニケーション能力の高い先生なら、この形でも全く問題なく患者さんを増やしていけます。
しかし、先生の時間は限られていますので、どこかで限界がやってきます。
つまり、先生のお仕事のうち、どこまでを他者に任せるのかというところです。
他者に任せる範囲が多くなるということは、より高いレベルのお仕事を任せることにつながります。
当然、先生自身のレベルの意識では行ってもらえないので、相応の教育が必要になります。またその教育も指示・命令で行えるタイプの業務ではないケースがほとんどです。
しかし、そこを超えなければ、一定以上の成長は見込めない。
何故なら、先生の時間も1日24時間だから。
難しい選択ですし、その時々での事情によって答えは当然変わります。
成長のステージと先生の方針で選んでいく必要がありますね。
ちなみに、一般的な内科診療所で、1日の患者さんが30~40名くらいのクリニックで、午前中は受付2名・看護師1名、午後は受付1名・診療補助兼受付1名くらいのイメージが平均のようです。
ここからどの段階で増やすのか…。
先生がスタッフにどこまでのお仕事を任せるのかというところで思案してみてください。
2010年
4月
05日
月
年度変わりで、人の出入りがある季節。
あまりに多くご質問を受けますので、増患・集患とは少し違いますが、医師向けということで医師国保についてのよくある質問をまとめてみました。
(1)スタッフの医師国保保険料は半額負担してあげないといけないの?
けんぽ協会、すなわち一般的な被用者医療保険は、法律により事業主半額負担になっています。
しかし、医師国保を始めとした職域国保にそのような規程はありません。
従って全額本人負担が原則ということになります。
ただ、けんぽ協会が半額負担のため、全額負担させられることに、収入の少ない方は不満を持つことが多いです。
何故なら医師国保は収入に関係なく、全員一律の保険料だからです。
収入が多い方は全額負担しても保険料が安いと感じますが、収入が少ないと保険料を高く感じてしまうのです。
※けんぽ協会は収入(標準報酬月額)に応じた保険料。
従って、あくまでも原則全額負担ですが、スタッフご本人分については、半額負担されている事業所も少なくはありません。
(2)1世帯1国保ルール
数年前から、この1世帯1国保ルールが徹底されてきました。
このルールは、ひとつの世帯(住民票単位)に、国保はひとつ、つまり、市区町村国保と医師国保の加入者が、1世帯に両方存在することが許されなくなったのです。(以前からそうだったものが厳格化されたと認識しています。)
ゆえに加入時に、住民票の提出を求められ、加入保険を確認されるわけです。
例えば、自営業のお父さん(市区町村国保)の娘さんが、医療機関に勤めようとすると、娘が医師国保に入ることで、お父さんまでもが医師国保に入る必要が出てくるのです。
※父(市区町村)、娘(医師国保)は、世帯同一であれば、1世帯1国保のルールに反する。
個人事業主であれば、医師国保への加入で“加入できる”なので、上記の例の場合、“父も一緒に医師国保に入る”か、“医師国保加入をやめて父の市区町村国保に残る。”という選択肢を選ぶことになります。
しかしながら、これが厚生年金加入事業所、つまり医療法人だとこうはいきません。厚生年金は労働時間(正職員の3/4以上勤務)によって強制加入で、医療保険もセットでついて来てしまいますから、加入を止めるという選択肢を選ぶことができません。
この場合は、“父も一緒に医師国保に入る”か、“けんぽ協会の医療保険に入る”のいずれかになります。
※そもそも、法人に雇用される者はけんぽ協会の医療保険・厚生年金に入るのが原則で、医師国保は“適用除外承認申請書”を受けてけんぽ協会への加入を除外してもらっているという考え方になります。
こうなると、どちらも選びづらい選択肢になります。
前者はお父さんのプライド・メンツもあります。
※制度上そうなので仕方ないのですが、娘に扶養されているイメージですね。
後者は事務上、医師国保の職員とけんぽ協会の職員が混在することになり、大変ややこしく感じます。
しかし、実際に、この運用で数年来ていますので、そうした状況になられている医療機関も多々あります。
ただし、この1世帯1国保は、住民票ベースで考えられます。従って住民票を別にする、つまり世帯分離をすれば、娘さんだけが加入することもできるわけです。
何のために何をするのかという、そもそも論になってしまいますし、医療保険だけではなく、他の何かに影響する可能性がありますので、不用意にお勧めすることはできません。
(3)じゃあ、家族の分は半額負担してあげるの?
(2)の例や、扶養親族がいるケースなどで、家族の保険料が発生した場合の保険料負担ですが、当然ですが、本人ですら原則全額本人負担ですから、家族の場合も原則本人負担です。
ちなみにけんぽ協会はと言うと、家族を何人扶養に入れようと保険料は変わりません。追加は0円です。事業主的にも負担が増えませんから、拒む事業主もいません。
それこそ、法律の根本が“健康保険法”と“国民健康保険法”で違うわけですから、比較すること自体がおかしいのですが、あまりご存知ない職員さんから要望があるかもしれません。
残念ながら法律は、全額本人負担も半額事業主負担もいずれも強制していません。
先生が決めるしかありません。
(1)の本人分半額負担にしてもそうですが、原則は全額本人負担です。
・長時間働いてくれる人には、報いてあげたい。
こう思えば、医師国保加入者は、他のパートさんよりも長時間働いてくれていると思いますから、本人分を半額負担してあげても良いと思います。
・母子家庭を援助してあげたい。(パートさんが女性が多いという目線で)
こう思えば、女性であって、世帯主である場合は、お子さんの分まで半額負担してあげる。
逆に… 加入する家族全員について半額負担するとなると、
・家族がある人を優遇したい。
こんな風に思っていることになります。
・全員公平(評価の上の公平も含め)に報いてあげたい。
こう思うなら、本人分も全額本人負担にして、その分、時間給に反映してあげることもひとつです。
※この方が求人の際は有利かもしれません…。
自由だからこそ、難しいのですが、自由だからこそ、先生がどんな人を優遇・援助してあげたいかを考えていただければ、答えは出ると思います。
少々、マニアックでコアな話になりましたが、結構誰も深く理解していないお話ですので、ご参考になればと思います。
2010年
3月
29日
月
いつも、訪問の際にその医院さんのホームページの閲覧数の資料をチェック・提示するのですが、その数に少し変化が出ていました。
基本的には、来院患者数と同じような曲線を描きます。世の中の医療機関への関心自体が、来院患者数に比例するのは当たり前の話です。
しかし、昨年同時期に比べても落ち込んでいましたので、内容を細かく見ていきますと…。
リスティング広告の掲載順位が下がってきていました。
※リスティング広告
google yahoo での検索において、通常の検索とは別枠で、最上部や右側に『クリックしてもらってホームページを見てもらえたら費用を払う』というルールで表示してもらえるもの。
10円未満から単価設定でき、入札単価が高いものから上位に表示してもらえる。
医療機関のリスティングの基本である、『地域+診療科目』の場合、多くは9円等の設定で問題なく、検索結果の1画面目に表示されていました。
しかし、順位が下がってスクロールしないと見えない位置や、2ページ目での表示になってしまっていたのです。
すなわち、入札単価が上ってしまった、新規広告が増えたということです。
実際に中身を見ていくと、医療系求人サイトの広告が多い様子。
ただ、それだけではなく、たしかに以前見かけなかった医院名の広告が出ています。
リスティング広告は単価が上がってくると、その費用対効果の検討がシビアに必要になってきます。
上ってきたとはいえ、医療機関に関係するキーワード、『地域+診療科目』ではまだまだお安いので、あまり深く考えずに手を出しても損をすることは考えにくいです。
しかし、これもまた、近い将来、難しい状況を迎えるかもしれません。
増患・集患はホームページが全てではありません。
今どき、ホームページをお持ちでない医院・クリニックに行ってみると、案外ものすごく流行っていたりします。
しかし、ホームページも総合的な要素の一つとしてかなり重要です。
引っ越してきた人や、他地域に住む子供が親の通う医療機関を探す場合などは、ホームページ経由になることが多いでしょう。
そして、口コミの裏付け確認のために訪れるケースも多いです。
まだ、リスティング広告は美味しい状況にあります。が、少しずつみんな始めていますよ。
重い腰をあげるころには、使い物にならないくらい単価が上がっているかもしれませんね。
2010年
3月
23日
火
医療機関の一般的な広告ツールとして、看板があります。
駅看板だったり、野立て看板だったり、電柱看板だったり、バスの社内のポスターだったり。
広告の内容は、当然に広告規制の適用を受けるため、一般的なことしか記載できません。
効果としては、認知度が上がることです。
何らかの理由で医療機関にかかろうと思った時に、『そうだ!あそこに○○クリニックがあった!』と思いだしてもらうためのものです。
要素として一番大事なのは、位置ということになります。
できるだけたくさんの人が、自然に目が行くところというのが、大原則です。
直接的に看板を見て来院しようと思うことはまずありませんので、来院理由としてあがってくることはありませんが、効果は少なからずあります。
初期は認知度アップ。後期はブランドイメージ維持のために活躍してくれます。
本日のブログタイトル、お読みいただけましたね。
『自院の看板、見たことがありますか?』
例えば、ほとんど人が見ないところだったり、何かに隠れていたり…。
よくあるのが、雨ざらしのせいか、さびてボロボロになっているケースです。
クリニックがとてもきれいなのに、先生はとても素敵なのに、看板を見て、ボロボロのクリニックだと覚えられているのです。
悲しいことです。
だから、私は訪問の最初の日に駅看板をチェックします。
結構高い広告費です。
駅看板などは、先生自身が電車を使わなければ、見たことがないという先生もいらっしゃるでしょう。
隣の駅に看板を出しているケースなどはいうまでもありません。
でも、定期的に見に行ってあげてくださいね。
何も言わなければ、位置が変わることはあまりありません。
でも実際に足を運べば、もっと費用対効果の良さそうなところが空いているかもしれません。
少々面倒ですが、確認しておく甲斐はありますよ。
2010年
3月
17日
水
あなたがこのクリニックで働いてきて、患者さんとの関わりの中で一番うれしいと感じたときはどんなときですか?』
成功体験をお話いただく題材です。
ミーティングの始めにしていただくと、そのあとの発言もスムーズに進む質問です。
他者の成功体験を聞くことは、大きな学びになります。
また、自身の成功体験を振り返ることも、それ以上に大きな学びになります。
基本的には、みなさん、患者さんに喜んでもらおうと働いているはずです。
ただ、面倒くさい、しんどいなどの理由からもう一歩踏み出せていないケースも多々あるでしょう。
あるいは自身の成功パターンに気づいていないケースもあります。
お互いに話していく中で、先生は、『お互いを見習ってこうしよう!ああしよう!』と言いたくなると思いますが、そこは踏みとどまってください。
先生がそう言った途端、それは業務命令となり、やらされること、しないといけないことになるからです。
単純に、『そんなことがあったんだ。うれしいね。』と私目線の感想を述べてください。Iメッセージによる承認です。
これを定期的に行っていけば、そこは、プラスのエネルギーが充満した気持ちの良い空間になっていきます。
定期的に行うためには、いわゆる『いいことさがし』をしないといけないことになります。
この『いいことさがし』もプラスの効果につながります。
そんな単純にうまく行くか!
あいつらが『いいことさがし』なんかするわけない!
そう思うかもしれません。
確かに雰囲気が悪いとなかなかこうスムーズにはいかないものです。
そんな時、大事なのは…。
先生から始めることです。
初回から数回は先生だけが発表して、そのあと、いつからという予告の上、みなさんにもやっていただきます。
こういうことは、実はみんな良いことだと思っていますが、恥ずかしくてなかなか本気でできないもの。
組織を変えたい、雰囲気を変えたい、もっと楽しい空間にしたいと先生が思っていらっしゃるなら、先生からその恥ずかしさを突破してみてください。
2010年
3月
15日
月
今、お客様(クリニック)のホームページの見直しを行っています。
医療機関のホームページの役割は大きく分けると3つになります。
・インターネット上の看板
・既存患者さんのファン化
・見込み患者の発掘
それぞれに、ホームページが持つべき役割が違います。
今回は、インターネット上の看板、すなわち、とりあえずホームページを持つことのお話です。
多くの医院・クリニックでは、業者にホームページ作成を依頼されます。
医療機関の場合は、作成費用自体そんなに高いものではなく、あるいは、月額制のようなスタイルも一般的です。
さすがは、プロです。
ほどほどに見てくれ良く作ってくれます。
しかし…。
更新ができない、あるいは面倒なのです。
本当に看板機能だけで良ければ、もっとコストを抑えたい。
看板機能にプラスアルファを考えるなら、間違いなく、先生やスタッフからの情報発信が必要になります。
でも、自分で更新できない…。
これらを解決する手段がjimdoだと思っています。
ちなみに、このホームページもほとんどテキスト打ちで自分で作っているものです。
専門家でもなければ、ホームページに時間をかけてもいられない立場ですが、こうやって、ほどほどのホームページになっていませんか?
このページはテキストだけで済ませていますが、これにパワーポイントを加えると、結構それなりの見た目のホームページができあがります。
そして最大の長所が、自分で更新できること。
情報発信は、継続して多く行うことが大切です。
殺し文句でもお持ちでしたら、一発でも当たるかもしれませんが、通常はそんなものはありません。
継続することのハードルをさげることが、一番大事だと思っています。
こちらのホームページを作成しているのは、月額945円のjimdo proです。
広告が出てかまわなければ、完全無料でもお使いいただけます。
イベント企画などの告知がなければ、無料版で十分だと思います。
1.ホームページを持っていること
2.情報発信がなされること
3.見た目が良いこと
人間と違って、ホームページは見た目が3番目だと思っています。
1、2のハードルを下げてくれるjimdo。
是非一度使ってみてください。
2010年
3月
10日
水
今日も宿題型の題材です。
『患者さんが医院・クリニックに入ってくるときの顔を観察してみてください。
気づいたことを発表しあいましょう。』
入ってくるときの顔を見るには、常に入口を意識しておく必要があります。
そうなると、私たちが多く耳にする、受付スタッフの雑誌読みはなくなります。
雑誌を読むなと言えば反感を買いますが、前述のようなお願いなら、否定していませんから受け入れてくれる可能性が高いです。
入ってすぐに、出迎えてもらえると、患者さんもうれしいものですから、自然とコミュニケーションが取りやすくなります。
結果的には、みなさん、それを感じてもらうことになります。
もともとコーチングはテニスのコーチから来ているもので、球を見ろといっても球を見れないが、あのボールは左回転か右回転か?とたずねるとボールを見れたという話がよく紹介されます。
作為的と思われるかもしれませんが、結果が良くなりそうな作為的な提案は、受け入れる人が多いです。
是非、一度お試しください。
2010年
3月
08日
月
昨日、twitterがらみで医業経営で書いたので二日続きになります。
患者さんに限らず、全ての人に言えることです。
自分の都合が最優先です。
当たり前です。
もちろん、これは優位性の問題もあって、こちら側に他ではダメな優位性、魅力的な差別化材料があれば、逆転します。
自分の都合を変えて、こちらの都合に合わせてくれるのです。
都合と言ってもいろいろですね。
・日
・曜日
・時間帯
・場所
・駐車場の有無
・駐車場の止めやすさ
・待ち時間の長さ
・先生の好き嫌い
・スタッフの好き嫌い
・雰囲気の好き嫌い
・待合室の快適さ
・値段
・症状
・専門性
・評判
などなどです。
これらの都合、多くは曜日・時間帯・場所なのですが、合うところを探すわけです。
競争が激化してくれば、当然に患者さんはよりレベルの高い要求をしてきます。
それに応える医療機関が出てきます。
歯科業界は、その状況を表していますよね。
もはや年中無休の歯科なんて珍しくありません。
24時まで診療というところも平気であります。
もちろん、医科に比べて、第3者の歯科医師を雇用しやすい環境というのはありますが、遠くない将来にそんな状況もやってくるかもしれません。
いろんなステージがあると思います。
開業間近、あるいは増患集患を取り組んでいる医療機関であれば、どうやってでも、患者さんの都合に合わせていってでも、1人でも多くの患者さんに、まず自院を知ってもらって、来てもらって、体験してもらわなくてはなりません。
だって、
『できれば、いつもと同じように生活をしている中で、ついでに行くことができて、ひどいことをされない(どこでもされませんが…。)ことが分かっている慣れたところに行きたい。』
こんな風に考えるのは当たり前です。
これを覆して来てもらうわけです。
この患者さんの勝手な都合に自院は適していますよと、ターゲットたる患者さんたちにちゃんとお伝えしなくてはならないのです。
結局は情報発信ですよね。
一度来てもらわないと、せっかくの良さも伝わりませんから。
2010年
3月
07日
日
最近ですが、jimdo(このホームページを自作するのに使っているサービス)の関係で、あと、昔取得していたIDを某先生に発見していただいたおかげで、twitterをやっております。
なんのことかわからない人もいらっしゃるかもしれませんので、私なりの解釈を。
一応、『つぶやき』と呼ばれる140字までの一言メッセージを発信するものです。
ホーム画面では、自分が見たい『つぶやく人』を登録(フォローしておく)しておけば、その人たちのつぶやきが見れるわけです。
もちろん、情報発信して、見て欲しければ、フォローしておいてもらう必要があります。
このあたり、大変日本人的で、フォローするとしてもらえる、フォローしてもらうとフォローするという文化が出来上がっております。
メールマガジンだとメールソフトで消されてしまう。
ブログだと見つけてもらわないといけない。
いえ、それ以前に敷居が高い!
それに比べて、良い意味でも悪い意味でも140字。
敷居が低く、つぶやきやすいという利点があります。
もちろん、フォローする人が多くなると、リスト等を使って、見たい人のつぶやきを選別していくことになりますから、ちゃんと見てもらおうと思えば、有益な情報発信というのは必須にはなります。
で、増患目的で頻繁にtwitterをやっている先生がいるかなぁと思って探してみましたが、歯科ではグループで取り組んでられる先生方がいらっしゃいましたが、医科ではみかけませんでした。
でも、内科等で探していると、案外『良い医院がないか?』などというつぶやきがぽろぽろ落ちています。
このtwitter、これからかなりの勢いで伸びていく可能性が高いです。
今でも先駆者になるには遅めですが、世の中全体を考えれば、まだまだ今始めればアドバンテージがあります。
使いかたも様々に思い浮かびます。
iPhone等のスマートフォンがさらに普及し、誰もがtwitterをやる時代になったときに、多くのフォローワ―と、利用のコツをつかんでいれば、間違いなく有利です。
何しろ、不特定多数への発信ではありません。自分をフォローしたいと思ってくれている人への情報発信ですから、現状、広告規制には引っかからないはずです。
※まだ見解等もないでしょうが…。
とりあえず始めてみませんか?
始めないと、永遠に始まりませんよ。
また、医業経営への効果的な利用法など発信させていただきます。
2010年
3月
01日
月
一般的な疾病での来院は自院を選んでもらえるかというところでの勝負になります。
いずれかの医療機関にかかる理由ははっきり存在しているわけですから。
立地やどれだけ認知されているか、評判などが勝敗を分けます。
では、疾病ではない部分、予防的な内容になると、少し違ってきます。
自分が差し迫って必要になっていないもの、あるいは必要だと気づいていないものを販売するわけです。
直接的に、“冷麺始めました”的な貼り紙をしたとしても、反応があるはずもありません。
なぜなら、そもそも、必要だと気づいていないわけですから。
冷麺なら、毎年必要にされているもので、思い出させるためには直接的な貼り紙で十分ですが、“ガン検診を受けましょう”“禁煙をサポートします”といった直接的なものでは、なかなか実行に移してもらえないわけです。
商品を並べておくだけでは買ってもらえません。
商品の必要性、商品の価値を訴えてこそ、行動に移してもらえるのです。
待ち時間対策をして、予約診療をして、患者満足の視点から、待ち時間は全体的には短くなっている傾向にあります。
また、こうした付加的な医療サービスを積極的におこないたい医療機関でしたら、そう待ち時間は長くないかもしれません。
でも、5分や10分はありますよね。
その時に、目を通してもらえる、需要を喚起するもの、必要性を訴えるもの、具体的なイメージがわくものがあれば、診察時の声かけ営業も実りやすいはずです。
そもそも、必要性を訴えられるようなサービスでなければ、商業的要素が前に出てしまって患者さんも反応してくれないものです。
患者さんのことを思うがゆえに声掛け営業していけるような、そのサービスの必要性、あらためて先生の中でも整理する機会になるはずです。
2010年
2月
22日
月
ここ数年で医療機関におけるホームページ保有率というのはグッと上ってきたように思います。
未だにないところというのは、案外、めちゃくちゃ流行っているところだったりします。こちらは流行っているので、ホームページは不要なのでしょう。
※あくまでも、うちのお客様の傾向です。
流行っている医療機関の院長先生のお言葉を借りると『うちの(HP)は道しるべとして作ってるだけだから』とのお言葉。
まさしく、『○○医院』と指名買いしてもらえる医療機関の先生のお言葉です。
しかし、通常の医療機関はそうはいきません。
医療機関のホームページは段階に分かれます。
①自分の医院知っている人に見つけてもらえる。
②診療圏の居住者が医療機関を探しているときに見つけてもらえる。
③自院の得意分野について、その内容を調べている人に見つけてもらえる。
とりあえず、ホームページを作れば①にはなります。
標榜科目と地図、診療日、診療時間。
すなわちインターネット上の看板をあげておく状態です。
※時々どう検索しても見つからない、URLを打たない限り出てこない、不思議な医療機関もありますが…。
リスティング広告を打って、医療機関紹介サイトに登録していけば、②にもなるでしょう。インターネット上の看板を目立つ位置に持っていくわけです。
※ここをしてない医療機関は山のようにございますが…。
※ここの段階に入らず止まっている先生。お気軽にお問い合わせを。
そして、今、医療機関のホームページは③の領域に入ってきています。
ついに、質を求められる時代になってきたわけです。
また、『地域+診療科目』という検索だけでなく、糖尿病、花粉症、インフルエンザ、内視鏡、スポーツ整形等、もっとコアな検索ワードで情報を求めて検索しているときから、存在をアピールしておけるようなホームページが必要とされてきているのです。
ただ、多くの医療機関はこれができません。
何故なら先生はお忙しいです。
そして、代筆が容易ではありません。
だからこそ、今から患者を増やそうとしている先生がいらっしゃれば、ここを強化することで、少なくともインターネット上の浮遊患者を集めることはできます。
もちろん、最終的には、来院後の満足度によって、再来院・口コミ発生が決まりますので、そこが最も大事なのですが、積極的な割引セールやチラシ配布ができない医療機関にとって、積極的に完全新規を獲得する数少ない施策になります。
デザインが悪くても良いのです。
インターネット上で求められているのは“情報”なのです。
2010年
2月
15日
月
昨日、以前カタログを取り寄せていた、販促花子からカタログが届きました。
いやいや、様々な販促商品があるものですね。
医療機関でも、小児科・耳鼻科等で、お子様向けにシールのプレゼントなど、よく行われています。
医療機関好きの子供(あんまりいない?)ならともかく、行きたがらない子供を医療機関に連れていくときに、シールがもらえるから行くという構図ができあがるケースも多々あります。
医療機関と販促活動というと、相容れないもののように感じるかもしれません。
しかし、大事なのは、医療機関に行く動機づけになっているということです。
それによって、行きたがらない子供を連れて行かないといけないお母さんの助けになっているのです。
とある耳鼻咽喉科で感心したのは、その気配りの素晴らしさでした。
大人用の雑誌ひとつ、キッズコーナーに置いてあるものひとつ、診療が終わって子供に渡されるシールひとつ、本来喜んでいくべき場所でない医療機関をあそこなら行っても良いかなと思わせる細かな工夫、いや、ひとつひとつの細かなところにひとつひとつしっかりと考えていらっしゃるのがわかって、とても素晴らしかったです。
激戦区へ後発で開業した先生ですが、みるみるうちに(2年かからず)患者さんを1日3ケタまで増やしていかれました。
販促商品も使いようです。
それによって、『行かないといけないのに、行くのが面倒』と思っている人が重い腰を上げてくれる。
あるいは、『この近くの医院でもそんなに変わらないのかな?』と思っている人が、『やっぱりいつもの医院に行こう』と思い直してくれる。
広告・宣伝というよりは、医療機関へ来るという行為のハードルを下げるために使うことができれば、いやらしさも感じられないのではないでしょうか?
また、販促商品は増患・集患施策の効果測定の際にも効果的です。
何かをしてもらおうと思えば、何かを差し出す。
ギブアンドテイクの原則ですね。
あと、結構面白いですよ。
販促カタログ。
ご興味のある方は見てみてください。
ただ、上記の販促花子さんとは何の関係もありません。
私がカタログを取り寄せただけの関係ですので、悪しからず。
2010年
2月
08日
月
カルテデータの分析ってしたことはありますか?
電子カルテ等から、何らかのデータを吐き出すことができるはずです。
詳細なものが出るケースもあれば、単なる個人情報だけのケースもあると思います。
とりあえず、住所と性別と生年月日と初来院日くらいが出てくれば、それなりの分析ができます。
地域別のカルテ数の地図を作ったり。
性別でグラフを作ったり。
年齢別でグラフを作ったり。
カルテの増え方を時系列で見てみたり。
いろんな気づきがあります。
何かしらの施策をやるにしても、これらがわかっているとわかっていないでは、
施策の選択のスムーズさが違います。
そしてその施策の効果測定が可能になります。
増患・集患の地図といっても過言ではないでしょう。
多くの場合、院長先生の肌感覚が合っていますが、データで見ると再認識できます。
もちろんライバル医院の脅威も感じることができます。
でも、見えない脅威よりも、どの程度の脅威かをわかっておくことは非常に大事です。
エクセル2007って便利ですよ。
データ加工に関しては、かなりのツールになってきたように思います。
是非、自院のカルテデータを分析してみてください。
もう一歩進めば、地域ごとの住民数が、性別・年齢・世帯数といったものと一緒に各市区町村のホームページで公開されているケースがありますので、それとデータを合わせていくと、さらに生きたデータへと変わっていきます。
※全ての市区町村が詳細なデータを提供してくれているわけではありませんが…。
そこから、先生の知らなかった強みが発見されるかもしれませんね。
2010年
2月
01日
月
差別化が重要だということは、何をしている人でも知っていることでしょう。
うちでないとダメということがあれば、自然に人は集まってくるもの。
とはいうものの、なかなか差別化と言っても思いつきませんよね。
そこでヒントを。
先生は、食べ物屋さんを選ぶとき、どんな基準で選びますか?
・安い
・近い
・便利
・おいしい
・値段の割においしい
・おしゃれ
・店員が気持ちいい
・雰囲気が落ち着く
・店主と気が合う
・話が盛り上がる
などなど。
さまざまな理由があげられると思います。
差別化が重要なのは、競合に勝つためです。
すなわち、上であげたような理由はすべて差別化になります。
そしてもう一つ。
地域を限定すること。
日本一おいしい中華料理屋にはなれなくても、市内南部地域で一番おいしい中華料理屋にはなれる可能性がありますよね。
差別化というと、『普通は手に入らないどこどこ産のなになにを、特別な製法で仕上げた、ここでしか食べられない、ぺけぺけという人気料理。』みたいなものを想像するかもしれませんが、そこまでの特殊性はなくても良いのです。
選ばれる理由とターゲット範囲。
ここを突き詰めていけば、医院・クリニックの差別化は特別特殊なものでなくても可能なのです。
そのために必要なことは…。
患者さん、スタッフに聞いてみてください。
なぜ、他ではなく、うちに来てくれるのか?
その理由が差別化のヒントになるはずです。
その理由こそが、先生の強みです。
先生が得意とする必勝パターンです。
そこを意識して長所を伸ばす、PRする視点で考えていけば、増患・集患施策を実行するにしても、本意ではない施策を実行することにはならないはずです。
2010年
1月
24日
日
積極的な増患・集患施策を実行している医院・クリニックはほとんどありません。
医院・クリニックは増える一方で、患者さんの取り合いは激化しています。
新規開業の医院・クリニックの中には、ホテルのような外観・内装を施し、立派なホームページを準備、患者集めに積極的な先生もいらっしゃいます。
既存の人気の先生は、口コミで安定した患者数を維持、あるいは長い待ち時間でも、今なお患者を増やしておられます。
では、患者数に悩む開業して間もない先生、患者数が減ってきた既開業の先生はと言うと、さほど、何か手を打っているわけではないのが実態です。
増患・集患というテーマでお仕事をさせていただいていて、セミナーにご参加いただく先生やお仕事を一緒にさせていただく先生のほとんどが実は、患者数に困っていない先生なのです。
そして、医療に高い理想をお持ちの先生ばかりなのです。
増患・集患をするということについての、賛否もあると思います。
商業的に積極的な先生が、医療を考えたときに信用できるのかどうか?
そんな疑問もあるかもしれません。
でも、先生が理想とする医療を行うなら、少しでも多くの患者さんにその理想の医療を提供したいと思いませんか?
その理想の医療を提供できなくなる状況を避けなくてはならないのではないでしょうか?
もちろん、考えてはいらっしゃるはずです。
でも、見ていて、実行に移すことが、これほど難しいのかと思うほど、実行に移せている先生は少ないです。
実行に移しさえすれば、今なら、どんな施策だってプラスに転じます。
まだまだ、実行に移していない先生がほとんどですから。
今に、上手い方法を考えて実行しないと、効果が出ない時代がやってきます。
今なら間に合います。
歯科の業界を見てください。
やったもの勝ちが続くのは、あと数年かもしれません…。